資源消費モデルとしてのABC/ABMを考察の対象とした。ABC/ABMにおいて資源消費モデルという概念が単に原価の算定に有用なだけではなく、管理会計上の課題である固定費の管理にも役立つことを指摘した。本稿において、資源消費モデルとは、資源の投入ではなく、資源の利用に応じて原価を測定・管理しようとする概念であると捉えなおした。この概念をABC/ABMに援用すれば、活動に基づいたキャパシティないし資源の管理が可能となる。