現行の原価計算システムとABCシステムを統合し、部門内の活動ごとに原価を集計するという特徴をもつ部門別ABCを提案した。ABCは既存の組織構造(部門)を無視し、代わりに活動を利用することを基本的前提としている。しかし、実務への適用を考慮した場合、既存の組織構造と活動とを結びつけることが必要になる。部門別ABCによれば、ABCの導入を促進し原価管理としての機能を強化できる。