Ⅲ.結果と展望 研究の結果,エアロビック競技の技の構造を捉える上で必要となる基本語は,姿勢基本語の<立>,<座・臥>であり,運動基本語の<ひねり>,<とび>,<転向>であることが明らかとなった.一方,エアロビック競技には体操競技にはない斜めの軸でひねりを伴う技があることから,<軸ずれ>というエアロビック競技独自の拠点を,暫定的に設ける必要があることも明らかとなった.また規定詞については,<面>,<姿勢>が構造を捉える上で必要となる拠点であることが明らかとなった. この体系論的な構造研究を踏まえて,技の構造体系論を確立することで技の系統性を明らかにすることが可能となる.そしてそのような体系論に基づいてはじめて,技の系統的段階的指導という指導方法論的研究が可能になると考えられるのである. 主な引用・参考文献 金子明友(1974)体操競技のコーチング.大修館書店. 日本エアロビック連盟(2017)JAFエアロビック競技・採点規則.2017-2020. FIG Executiv Committee(2020)CODE OF POINTS .Aerobic Gymnastics.