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本研究では潜在的発展可能性を持つアフリカ観光の中でも、環境配慮型ビジネスであるエコリゾート(ER)を取り上げ、ER とそれに付随して行われる観光の諸形態は地域社会に貢献することが可能なのかを問う。途上国において観光はビジネスチャンスを生み出すとともに社会開発/環境保全/人材育成などに寄与すると言われるが、自然資源の濫用や乱開発、外資流入やリーケッジ(利益漏出)の問題も指摘される。タンザニア(TZ)およびモザンビーク(MZ)を事例として取り上げ、現地調査を通じてER による環境配慮型観光の可能性と影響力について、観光学、社会学、開発学、ガバナンス論等の複眼的(学際的)視点から検証、考察することを目的とする。またサハラ以南アフリカにおける地域社会に対し、ER が果たせる役割についてより具体的な提言を行う。 |