2014 年 1 月に発表された“unseeable rigidness”は人体の背中を映像的、視覚的なテーマとした Audio-visual 作品である。この作品では、実像としての背中と、我々が持つイメージとしての背中の「ずれ」の認知から作品表現を立ち上げることを大きな主題としている。作品の構造として、舞踏家の即興舞踏による映像素材を用いて全体のシークエンスを構成している。本論では、この作品における視覚的、聴覚的創作手法について解説する。