留学中の学習と社会生活の幅を狭めている要因として、このような日本人大学生のコンピューターに関する知識・スキルの不足という問題があるのではないかとの見方があります。この推測を裏付けるため、観光学部 のオーストラリア留学に焦点を当て、留学生のデジタルリテラシーについて調査を行いました。留学プログラムに参加した観光学部の学生73名に自らの留学生活を振り返ってもらい、コンピューターリテラシーに対する認識と、留学中の自らのコンピュータースキルについてオンライン形式で質問に答えてもらいました。その結果、全体の80%がオーストラリア留学中、コンピューターを使用する機会が日本にいるよりも多かったと答え、半数を超える学生が自らのコンピュータースキルが他の学生に比べて劣っていたと感じていたことがわかりました。
Milliner, B., & Cote, T. (2016). Reflections on Japanese university study abroad students’ digital literacy: Is more ICT training needed? 教師教育リサーチセンター年報 第 6 号, 99-109.