本稿では、教育経営研究の有用性と教育経営研究者の役割について考察することを目的としている。明らかにしたことは、第一に学校と地域との連携が推進された場合の留意点を確認した。第二に学校と地域との連携に関する本学会のシンポジウムを取り上げて知見を整理した。第三に、課題研究「学校経営研究における臨床的アプローチの構築」から得られた知見を整理した。そして、第四に、「たかべ・みそ汁・元気いっぱい」プロジェクトを事例として、教育経営研究の有用性と役割について考察した。