本稿では、1)学校選択と学校参加の二つの理念を再度検討し、チャータースクールにおいて両理念が両立し得る理由について考察した。2)Parents, Allied with Children and Teachersを事例とし、父母の学校参加の実態を通して、両理念に基づく二つの改革手法の両立が、教育実践レベルにおいて如何にして達成されたのかを明らかにした。3)同校の事例を踏まえ、学校選択と学校参加という二つの改革手法制度化の可能性と限界について検討した。