本書は教育制度や教育課程編成の入門書である。分担部分の16章では、日本の公立学校が岐路に立っている現在の喫緊の課題を、児童生徒が能動的に学びたいと思える魅力的な学校づくりとして、アメリカのチャータースクールの事例から、学校づくりに必要な示唆を示した。結論として、チャータースクール運動は、近代学校モデルの改善案ではなく、新たな学校モデル構築の萌芽的動きであり、それは社会改革論と不可分であるとした。