本発表では、目的特化型オーソライザーAを事例として、CSに対する評価・支援の仕組みについて以下の2点を明らかにした。第一に、オーソライザーAは、評価・支援を担当するCadre Teamメンバーの評価能力・専門性を重要視し、多様な教育キャリアを有する人材を多く揃え、かつ、ワークショップや研修を行い、Cadre Team メンバーの評価・支援能力の維持・向上に注力していた。結果としてそれが、MDEによるオーソライザーAに対する高い評価にもつながっていた。第二に、Aによるオーソライジングはoversightを最重要視し、年間複数回のobservationを実施し、メンバー間(リーダーを含む)、あるいはCS関係者との密なコミュニケーションを通して、より適切な評価・支援を行う仕組みが整えられていた。以上のような「評価・支援能力の維持・向上」と「より適切な評価・支援を行う仕組み」が特に重要視されるのは、すべてのオーソライザーに対して言えることではあるが、オーソライザーAにおいても評価・支援能力や専門性が厳しく問われていることを示している。