本報告は、ミネソタ州を事例としてチャータースクールを管理運営するオーソライザーの役割変容、及びそれに連動する州教育局の権限内容を明らかにして、公教育体制再構築のための示唆を得ることを目的とした。同州では、2009年の法改正により、州教育局の権限を強化することによって、オーソライザーの質を担保する仕組みを作った。オーソライザーの支援機関であるNACSA等の協力を得て実現した同州の法改正は、学区教委も含めたオーソライザーの専門的指導性を高める取り組みとしても捉えることができ、それは公教育体制再構築のための具体的な方法の一つであることを結論の一つとした。