現在のグローバル化と知識基盤社会において、世界の高等教育政策はSTEM領域におけるイノ
ベーションにつながる教育プログラムの充実をうたっている。STEM人材に求められるグロー バル・コンピテンス(以下GC)を学際性及び21世紀型教養の専門教育への融合という視点か ら定義した上で、日米中の3か国のSTEM分野の大学・院卒者を対象に実施した調査の分析を 起点にGCを含む理系的教養教育とは何かについて議論する。その際、「日本の工学分野の現 状と今後のGC獲得に向けての在り方」、「日米のSTEM学生に文系科目を教授する意味と課題」 を題材に議論を進める