履修生が多い講義授業でも学生に主体的に学べるように、毎週の講義が終わり次第、当日カバーしたテーマをもとに質問を提示し、席が近い学生同士に少人数のペアを組ませ、討議や思索する機会を設けた。この仕組みは、常に講義の時間で15分ほど使い、問題提示と話し合う機会を設ける。そのため、授業の回数が重ねるごとに、討議に慣れていき、互いの意見を引き出すことにも繋がった。教える側の教員の視点だけでなく、同じ講義を聞いた他の受講生の意見を聞くことができたため、より多角的な視点で物事を見ることができる機会が増えた。教員と学生とが互いの意見を聞くことができるように、履修生の数が多い場合でも、この「考える」機会は必ず毎回の授業の最後に設けることに徹底した。