中学生の理科学習を対象とし,問題解決の仮説生成場面で発散と収束に関する創造性態度テストを行った.その結果,発散は,クラス全体のアイディアの把握が影響していた.収束は,クラス全体のアイディアの把握と共に自己のアイディアの理解が影響していた.そこでは,自己のアイディアの相対化が行われていたと推測される.本実践では,同一のKBシート上に学習を展開した.これによって,複数の班のアイディアが同時に可視化できるため,自班のアイディアの相対化に繋がったことが,仮説生成場面における発散および収束の態度を向上させたと言える.