滋賀県南部に分布する鮮新統から更新統である古琵琶湖層群中の土石流の礫を用いて,教材化を行った。高等学校・理科総合Bで,この土石流の礫と河川の礫を比較する観察授業「角ばったレキと丸いレキ」を行い,コンセプトマップ法や抽出班の会話プロトコルから,生徒の理解の変化について検討した。その結果,観察授業の前後で礫の成因の理解が進み,さらに土石流の仕組みについての理解が深まり,観察授業「角ばったレキと丸いレキ」の有効性が明らかになった。