研究業績(論文)

基本情報

氏名 久保田 善彦
氏名(カナ) クボタ ヨシヒコ
氏名(英語) KUBOTA Yoshihiko

論文名

理科の授業における導入のあり方に関する一考察 : 「導入工夫型授業」と「導入短縮型授業」の比較から

著者名

神埼 弘範, 西川 純, 久保田 善彦

雑誌名

日本教科教育学会誌

出版者

日本教科教育学会

30

4

開始ページ

19

 

 

終了ページ

28

発行年月日

2008/03/25

査読の有無

招待の有無

記述言語

日本語

掲載区分

 

掲載種別

 

執筆形態

 

ISSN

2880334

DOI

 

NAID(CiNiiのID)

1.10008E+11

PMID

 

URL

概要

1単位時間を対象とし,導入部に力点をおいた授業と,そうでない授業における生徒の学びの様子を比較すると共に,生徒発話の質的な分析から,1単位時間の中で生徒の目的意識や見通しがどのように形成されているのかについて考察した。本研究においては,授業の導入部で演示実験を行い学級全体で考える場を設定した授業を「導入工夫型授業」,課題について簡単な方向付けだけをした授業を「導入短縮型授業」とした。分析の結果,次の3つのことが明らかになった。(1)導入短縮型授業の方が,授業時間が短縮される。(2)両授業による学習内容の定着に差はない。(3)目的意識や見通しは事象提示や課題作りにより導入部で形成されるが,それが1単位時間を通して持続するというよりは,実験という具体的操作の結果得られたデータを吟味することによって形成されるものであり,導入部の違いに関わらず,生徒の目的意識や見通しの形成は同様に図られる。

備考