同期型CSCLシステムである「Kneading Board」のサムネイル機能を改善し,他者の作業状況に関するアウェアネス(気づき)支援の実態を,小学校6年生「水よう液の性質」の班別実験活動での利用から評価した.学習者はサムネイルを容易に操作することができ,サムネイルから複数シートのアウェアネス情報を把握していた.学習者は,シート内はサムネイルのスクロール機能によって画面をスクロールしたり,シート間ではサムネイルの切り替え機能によって当面の作業対象のシートを切り替えたりして,目的のアウェアネス情報へ即座にアクセスしていた.これが契機となって自らの実験活動の再認識や改善が行われた.