本研究では,小学校5年生「おもりのふれかた」の実験記録作成場面において,児童生徒用グループウエアに実装されているデータベース機能を活用し,マップ型に表示(以下,データベースマップ)へと表示することの,学習者の相互評価への有効性と,評価との関係について検証した。その結果,プリコンセプションを反映したデータベースマップ上に,実験記録を配置する学習を組み込むことにより,データベースマップによって学習の評価規準が可視化,共有化されることが明らかとなった。また,学習者が経験的に有している誤差認識が,自由なコミュニケーションを保障した学習デザインによって共有化され,評価規準を達成し,正しい知識・理解を可能とすることが明らかとなった。