研究業績(論文)

基本情報

氏名 久保田 善彦
氏名(カナ) クボタ ヨシヒコ
氏名(英語) KUBOTA Yoshihiko

論文名

小集団学習における科学的意味の構築 : 小集団に見られるオーバーラップ発話から

著者名

久保田 善彦, 西川 純

雑誌名

理科教育学研究

出版者

日本理科教育学会

44

3

開始ページ

1

 

 

終了ページ

11

発行年月日

2004/03/15

査読の有無

招待の有無

記述言語

日本語

掲載区分

 

掲載種別

 

執筆形態

 

ISSN

13452614

DOI

 

NAID(CiNiiのID)

1.10007E+11

PMID

 

URL

概要

小集団の話し合い活動における科学的意味の構築を,発話の順番取り(Turn-Taking)の視点から分析した研究である。小集団の会話は雑然とし,オーバーラップ発話がよく見られる。これまでの話し合い観では,オーバーラップ発話は,好ましくない行為,学習に適さない行為として否定されてきた。しかし実際の小集団学習で学習者は,オーバーラップ発話をすることでも科学的意味を構築している。先行発話の意味を受けてオーバーラップする発話を3つに分類すると,「バックチャンネル型」「対立型」「共同型」となる。(1)バックチャンネル型では,意味の共有や強化が起こる。それによって話し手の発話が,維持・促進される。(2)対立型オーバーラップは,参加者間の思考の差異を明らかにし,意味の再編の手がかりとなる。(3)共同型オーバーラップは未完成な発話をつなぐことで,意味を生成していることがわかった。ザトラウスキーが言うように,我々は,話し手と聞き手の二分法から脱し,話し合いを

備考