大学教員として学生が「ものを知らない」と痛感することが多いことから学生を対象にオリエンテーションテストを実施し、基礎学力や常識を簡易に測ることにした。結果では源氏物語「桐壺」の冒頭を知らなかったり、夏目漱石の顔を知らなったり、日豪関係の「豪」がオーストラリアを意味していることを知らなかったりと、そうした学生が少なからずおり驚かされた。かなりの確率で大学生が「ものを知らない」のは事実であるが、こうした自家製テストによってでも彼らの「基礎学力のようなもの」を知ることは、授業の内容や進め方を適切に調整し授業そのものを効果的に改善するには有意義といえるだろう。