コロナ禍後の日本の若者を対象に,中国,韓国,米国,タイの4カ国に対する好感度と国家イメージを分析した。好感度の構造においては,「好感度-高,認知度-高」の米国と韓国,「好感度-高,認知度-低」のタイ,「好感度-低,認知度-高」の中国に分類され,従来の好感度調査では見られなかった傾向を示し,若者の外国観が変容している可能性があること示唆した。重回帰分析の結果,いくつかのイメージは好感度に有意な影響を与え,韓国と米国に「おしゃれな」イメージが共通していることなどがわかった。一方,その組み合わせは各国で異なり,好感度に影響を与えるイメージが国ごとに違うことが明らかになった。