研究業績(論文)

基本情報

氏名 谷脇 茂樹
氏名(カナ) タニワキ シゲキ
氏名(英語) TANIWAKI Shigeki

論文名

富山県宇奈月温泉における観光の現状と課題

著者名

谷脇 茂樹

雑誌名

玉川大学観光学部紀要

出版者

玉川大学観光学部

 

開始ページ

31

 

終了ページ

46

発行年月日

2021/03/30

査読の有無

招待の有無

記述言語

日本語

掲載区分

国内

掲載種別

研究論文(大学、研究機関紀要)

執筆形態

単著

ISSN

2188-3564

DOI

 

NAID(CiNiiのID)

 

PMID

 

Permalink

概要

本研究では,宇奈月温泉の観光について,統計データの分析と観光客へのアンケート調査結果,そして,現地の黒部・宇奈月温泉観光局への聞き取り調査の結果をもとに考察した。
2015年3月の北陸新幹線開業により,宇奈月温泉エリアは首都圏との安定したネットワークを構築したが,依然として冬場の閑散期の課題は続いており,宇奈月温泉における観光客の動きそのものは,北陸新幹線の開業前と同様に,富山県内観光客,北陸,信越の近隣からの観光客が支えていることがわかった。また,アンケート結果からは,宇奈月温泉エリアのまちなかを散策したり,食事をしたり,食べ歩きをしたりと,現地で消費を喚起するコンテンツの弱さが浮き彫りとなり,滞在時間を延ばし,消費を促し,宿泊につなげていくための温泉地としての魅力創造・再構築が課題といえる。
そこで本稿では,こうした課題を解決するための取り組みとして,①黒部川電源開発によって生まれた宇奈月温泉,黒部峡谷鉄道の歴史的つながりに重きを置いた観光ストーリーの再構築,②温泉街の空間を有効活用して,マルシェやフリーマーケット,チャレンジショップなどの賑わいの創出,③冬場の閑散期対策として,宇奈月スノーパークの魅力アップ,宇奈月の冬の生活を体験する商品造成,などについての提案を行った。

備考