研究業績(講演・口頭発表・ポスター等)

基本情報

氏名 関川 清広
氏名(カナ) セキカワ セイコウ
氏名(英語) SEKIKAWA Seiko

発表テーマ

中部山岳におけるチョウノスケソウ3個体群の個葉特性比較

氏名

関川清広,和田直也,坂田剛

氏名英語

 

会議名

第66回日本生態学会大会

実施年月日

2019/03/18

招待の有無

無し(通常講演)

記述言語

日本語

会議区分

国内会議

会議種別

ポスター発表

主催者

日本生態学会

開催地

神戸国際会議場・神戸国際展示場,神戸

ID:NAID(CiNiiのID)

 

URL

概要

チョウノスケソウは周北極植物の一種であり,高緯度北極ツンドラから中緯度高山にかけて幅広く分布し,個体群間で葉特性に変異が見られる.本種は日本では,中部山岳から北海道の高山帯に孤立して分布し,中部山岳のものは本種の南限域個体群に相当する.北極域個体群では,葉Nが低く,LMAが高く半常緑または常緑性であり,一方,日本の中部山岳を含む極東地域個体群では,葉Nが高く,LMAが低く落葉性である(和田ら 2003).演者らは,北限域と南限域の個体群における本種の個葉特性について,これまで研究を続けてきた(ESJ63〜,関川ら2016など).ESJ65(2018)までに報告した高緯度北極域のニーオールスン個体群(NA),日本の立山個体群(TT)に加え,本講演では,日本・中部山岳において新たに2つの個体群(木曽駒ヶ岳(KS),八ケ岳(YG))の個葉特性を評価し,比較した結果を報告する.中部山岳域では,個体群によって葉Nに依存して葉重ベースの純光合成速度Amは異なるが,PNUEは同程度であり,高CO2(800 ppmV)下でのAmは大気CO2(400 ppmV)下に対し1.6倍であった(NAのそれは1.3倍).中部山岳域の3個体群はNA個体群に対して,LMAが0.46倍(SLAが2.2倍),葉Nが1.4倍,Amが2.8倍を示し,PNUEは約2倍であった.中部山岳域では,葉面積を広げ,限られたNをより有効に光合成に利用していることが示唆された.

備考