「西洋ルネサンス期における人間学思想の史的展開」を担当 概要 20世紀の人間学探究者の西洋ルネサンス期観を参照点として、人間学思想史の可能的物語の起点の解明を行った。西洋ルネサンス期を人間学にとって成立前夜の胎動期と見なすバークの説、社会階層制度の変化と個人意識の増大が「人間」への新たな問いをもたらしたとするエリアスの説を経て、人間の好奇心が人間の自己省察の過程を準備し、世界と自我との関係が正当化されていくというブルーメンベルクの説を手がかりに明らかにした。