ドイツの哲学者・教育学者へルマン・ノールが教育学研究へ転進する以前の初期哲学期の業績を翻訳紹介したものである。後に精神科学的教育学あるいは解釈学的教育学と呼ばれるようになるドイツの教育哲学思想を、師ディルタイの影響を濃密に残す時代の成果を紹介することで、一連の解釈学的教育学の系譜研究に寄与することを意図する。哲学書としては生の哲学の見地から当時の哲学観が概観できる。