平成28年11月28日に「教員の養成・採用・研修に係る三法の一括改正」がなされた。その最も重要な改革のひとつが「教職課程コアカリキュラム」である。本稿では、「特別の教科 道徳」に関わる、教職課程の科目「道徳の理論及び指導法」コアカリキュラムと西洋哲学・思想の關係を論じた。それぞれ「全体目標」「道徳の理論」「道徳の指導法」の三つの項目において、西洋哲学・思想がどのように関わるかを考察した。また、『学習指導要領 解説 特別の教科道徳編』の「道徳教育の内容項目」を分析した。実際に、「道徳の理論及び指導法」授業や学校現場における「道徳科」授業をする際に有効である西洋哲学・思想の理論事例を紹介・解説した。