全人教育論において宗教・道徳・学問・芸術・体育・富の教育の前提となる「宗教論」を考察した。『教育の根本問題としての宗教』にまでさかのぼり「宗教論」がどのような思想家や理論にもとづいているのかを考察した。特に、本稿では、宗教学者ティーレの思想との関わりを考察した。全人教育思想における「宗教論」への強い影響を確認した。それが、全人教育実践における超宗派的な宗教教育へとつながっているとわかった。