教職課程科目である「道徳の指導法」において、「考える道徳」をどう指導するか、を考察した。中学校における「道徳」授業の事例を用いて、この課題を考察した。「考える道徳」を実現するためには「知識」の教授−学習が不可欠という点を再確認した。もちろん、それは全面主義的に実施すべきであるし、特設的な「道徳」授業の中でも実施すべきである。こういった「知識」の教授=学習なしに、意見を言わせたり、議論をさせたり、作文を書かせたりしてはならない旨を論じた。