横浜美術大学共同研究として、美術大学におけるカリキュラム開発研究の一環として、(1)大学と地域の連携協力、(2)アクティブ・ラーニング型授業への転換、(3)我が国の伝統的美術文化の継承、という表面的には独立した三つの課題を、一体的に遂行しうる授業モデルの作成を目的とした研究の報告論文である。美術大学に古くからある授業科目である「古美術研究」に、新たな意味を付与し、アクティブ・ラーニング型の授業としてカリキュラムに位置づけ可能であるかどうかを検討した。結果、可能であるとわかった。