経済成長によって説明される「定常状態」とは何か、その含意について古典派の概念までさかのぼって考察したうえで、イデオロギーとして認識されてきた経済成長の考え方から、「成長のコスト」を考慮した経済成長の考え方へと進めることで、定常状態のより深い意味を再定義する。より望ましい経済成長過程をたどる可能性があることを提示する。