【二年次セミナー】旧カリキュラムの総括とコース再設計:
◆ 二年次セミナーは二年生の担任6クラス(定員30名前後)で編制された通年の必修科目で、初年次教育(一年次セミナーなど)と3,4年のゼミとの橋渡しとして位置づけられる。2018年のカリキュラム改定に合わせて、運用が始まった。当初より、(1)学術的な文章を読み解く機会の提供、ならびに(2)メジャー選択、ゼミ選択、卒業後の進路選択に関わる情報の提供、の2点を主軸とした授業内容となっている。令和4年度は担当する各先生とともに、次年度より新カリキュラムに移行するのに伴い、これまでの総括とコースの再設計を実施した。
◆ これまでの総括として、二年次セミナーの授業運営において恒常的に存在する困難を整理した。具体的には以下の点である。
(1)二年次セミナーの授業内容は、担当教員が専攻する学術領域からは遠い。それでも自分にとってなじみの薄いテーマでリーディングのテキストを選定し、短期間でそれを吟味している。
(2)二年次セミナーは必修科目のため、授業内容そのものへの期待や意欲を喚起しにくい。さらに一年次のクラスとは異なり、学生間の情緒的連帯もあてにできない。その結果、受講生の授業に対するコミットメントは常に抑制され、志気が低位平準化していく傾向にある。
(3)ゼミとは異なり、クラスの人数が30人程度であるため、必ずしもひとりひとりに目配せした指導ができるわけではない。
◆ このような制約の中で通年の運用を成り立たせるために、担当者間では年度初めから定期的な情報交換が繰り返され、これに基づき、コース設計、テキスト選定、事前課題の内容、各回の運営、成績評価といった運用全般の標準化が年々進んでいる。
◆ 次年度からの実施においては、コースの基本構造を維持しつつも、その運用体制の見直しを決めた。具体的には運用の標準化を緩和し、リーディングの授業を選択制を導入し、担当教員の裁量度の高い授業内容の実現を試みていくことにした。