体験をしたことがない妊娠・出産の時期や、不安が強いとされる産後期の現実的な姿や経験は、保育者養成校の大学生であっても少子化により周りに赤ちゃんがいない状況化で想像することが安易ではない。2026年2月に学生の感情や交流体験からの学びに焦点を当てた研究では、交流が子育てや親の在り方を現実的かつ肯定的に捉えるための重要な学習機会となり得ることが示唆された。本研究では、保護者側に焦点を当て、世代の違う大学生との交流によって、大学生に対してどのような印象を持ったのか、交流の意義の有無などを保護者の語りから分析することを目的として研究を行った。保護者10名へ半構造化面接を行い、KHcoder3の共起ネットワークにより分析した結果、我が子を学生たちが無条件に愛情を持って受け止め可愛がってくれる喜びや、一生懸命に質問をしてくる学びの姿勢に応答してあげたいという感情があることが明らかとなった。また、そのような学生に対して愛着的感情を抱くことや、自分の経験が次世代の学生に役に立つ喜びや大学生であってもしゃべることができる喜びを感じていることも今回明らかとなった。学生側にとっては学びが深まる意義のある交流の場である一方で、保護者側にも孤立感解消や次世代への貢献の実感があることがあったため、今後もこの知見を基に保護者側の心情を質的に深く分析を行っていきたい。