【視覚情報による関係性の構築および問題の解決】コミュニケーション メディア デザイン 学術雑誌 次段階研究にて新規申請予定 現在にあっても母胎内で子どもの上肢の発達が中途で停止する原因は解明されていない.
乳幼児期は,定頸,寝返り,お座り,立位,歩行を極めて短期間で遂げる粗大運動発達の重
要な時期であり,先天性前腕形成不全で誕生した子どもにも変わりはない.各発達段階に応
じ欠損肢の影響を抑制することによって,将来の心身の不具合を回避が見込まれる.この知
見を適切に提供する対保護者メディアがあれば,保護者として子どもの発達を支援しやすく,
子どもの触覚と四肢の運動,ならびに触覚と視覚との協調が進むと期待できる.このため,
保護者が子どもに着けたいと思える動機付けを設計に組み入れた保護者専用メディアと,新
生児に装着できる人工の手指の提供をセットで考え,それぞれの開発を進めることが望まし
い.本研究では,先天性前腕形成不全児の身体拡張性を有する人工の手指を試作し,乳児に
装着した際の生理反応計測と行動変容の観察・分析により使用効果を検証する.また,先天
性前腕形成不全児の保護者のために人工の手指の装着効果のエビデンスを含めた発達支援の
ためのメディアのデザインを併せて研究することで,当事者に有用性の高い成果を導く.