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Basic information
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| Name | AKABANE Kana |
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本研究は、小原國芳の成城小学校在職期における学校劇実践に着目し、その展開を全人教育理念の形成との関係から明らかにすることを目的とする。小原は広島高等師範学校附属小学校在職中の1919年、学芸大会に学校劇を導入し、芸術教育としての劇の教育的意義を論じた。その後、成城小学校に移った小原は、1921年に全人教育を提唱するとともに、同年の「学校劇論」や成城小学校における学校劇発表会を通して、学校劇を児童の人格形成に関わる教育実践として位置づけていった。成城期の学校劇論では、広島期からみられた児童の本性や芸術教育を重視する視点に加え、「真の人格」の形成や他教科の理解との関係が明確に論じられるようになる。さらに1923年の『学校劇論』では、芸術活動を自己・個性・人格の創造的発動と結びつけ、学校劇を全人的な人間形成に関わる教育として体系的に位置づけた。本研究では、こうした言説と成城小学校における実践の展開を検討することにより、学校劇が単なる芸術活動や学校行事としてではなく、知・徳・美・聖を含む人間形成を具体化する教育実践へと展開していった過程を考察する。以上を通して、小原の全人教育理念が理念として提示されたのみならず、学校劇という具体的な教育実践との相互関係のなかで形成・展開していったことを明らかにする。