2020年の新型コロナウィルス感染症の影響を受けて,日本人の今後の海外旅行の意思決定プロセスの変化が予想される.そこで本研究は,計画的行動理論を拡張して「知覚リスク」を導入した意思決定のモデルを検証することを目的とする.大学生を対象としたインターネット調査から得たデータを用いて分析した結果,①今後の海外旅行実施の「行動意思」に影響を与えるのは海外旅行そのものへの「態度」であり,「主観的規範」「行動統制感」は影響しないこと,②「知覚リスク」は「態度」や「行動意思」に影響しないこと,③「知覚リスク」が高まるほど「主観的規範」は強まり,「行動統制感」に間接的に影響を与えること,を明らかにした.