書評 山下晃一著『学校評議会制度における政策決定―現代アメリカ教育改革・シカゴの試み―』
湯藤定宗
本書のテーマとするシカゴの学校改革は、学校評議会制度をその根幹とする。本書のシラー初等学校の事例から導き出された結論は、政治と教育の分離でもなく、政治による教育の否定でもなく、学校教育を通じて既存の政治勢力をも問い直すという、従来とは違う両者の独自の関係が生まれているとした点に特に注目した。なぜならば、この観点は、宗像誠也が指摘しているように、日本の教育行政においても同様に最大の課題であるからに他ならない。
日本教育経営学会紀要
日本教育経営学会
46号
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