1993年、115駅だった道の駅は、今や全国に1,198駅(2022年8月現在)にまで増加している。道の駅は、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の方々のための「情報発信機能」、町と町とが手を結び、活力ある地域づくりを連携して行うための「地域の連携機能」の3つを併せ持つ休憩施設であるが、近年、地域の観光拠点としての施設や、農水産業の直売所として地域生活を支えるもの、大学との連携をしているものなど、地域それぞれの状況に応じた変容を見せている。加えて、積水ハウスがマリオットが、2020年から道の駅に小型ホテルを併設するなど、地域の観光振興の拠点としても注目されている。
そこで本研究では、全国の道の駅が地域の産業振興、観光振興にどのような影響を及ぼしているのか、また、運営上の課題・問題点は何かなどについて、アンケート調査や聞き取り調査を実施する。そして、その結果を体系的に整理・分析し、今後、道の駅は地域においてどのようなものであるのかついて考察することを目的としている。コロナ禍で密を避けた車による人の移動により、これからの地域の観光がどうあるべきか、外国人旅行者の受け入れ環境、地域の雇用創出、道の駅を核にしたDMC(Destination Marketing / Management Company)の試みに関しても調査を行う。