本研究は、現代社会で存在感が増しているペットに関して「家族ペット」論の視点で調査研究することを目的とした。研究者は、先行研究レビューの過程で「ペット共生社会」論も視角に入れ、社会におけるペットの意味も探究した。前者での問いは「ペットは子どもの代わりか」であり、20~50代の犬飼育者19人に質的インタビュー調査とフィールドワークで構成する文化・社会人類学的調査を実施し、対象者の意識と実践における共通点「動物飼育」と多様性「グラデーション」を発見した。後者の研究における問いは「人とペットの共生とは」であり、ペット取扱者27人への質的インタビュー調査から「共生」レトリックの様々な課題点を発見した。