カント実践哲学の視点から『走れメロス』を読む : 文学教育における(道徳的)価値に関する試論
佐藤宗大
この論文は、太宰治の『走れメロス』をカント実践哲学の視点から分析し、文学教育における価値論の新たな可能性を探求したものである。メロスの行動を格律と自己愛の原理から検討した結果、登場人物三者は本質的に自己愛の原理に従って行為していることが明らかになった。これにより従来の道徳教育的読解とは異なる文学教育のアプローチが提示され、哲学的視座による価値と判断をめぐる理性的主体の問題として、道徳科教育と文学教育を一貫して考察する新たな教育実践の可能性が示された。
国語教育思想研究
国語教育思想研究会
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https://hiroshima.repo.nii.ac.jp/records/2021143