研究者情報
基本情報
教員情報
研究者基礎データ
プロフィール
所属
職名
その他の所属
取得学位
研究分野
研究課題
経歴
出身大学院
出身大学
教育に関する資格・免許
研究者活動データ
所属学会
委員歴
受賞学術賞
研究業績(論文)
研究業績(Misc)
研究業績(著書)
研究業績(講演・口頭発表・ポスター等)
研究業績(その他)
研究業績(特許)
海外出張
海外研究活動
特別研究学生受入
教育・社会活動データ
担当経験のある科目(Researchmap表示用)
担当授業科目(通学課程)
担当授業科目(通信教育課程)
その他授業
教育の工夫・教科書・その他特記事項
発表・講演
引率・実習
課外活動等
社会活動
社会貢献活動
芸術・スポーツ業績
基本情報
氏名
下村 恭広
氏名(カナ)
シモムラ ヤスヒロ
氏名(英語)
SHIMOMURA Yasuhiro
基本情報
教員情報
***
研究者基礎データ
プロフィール
-
所属
玉川大学 リベラルアーツ学部 リベラルアーツ学科
職名
准教授
その他の所属
 
取得学位
修士(文学) 早稲田大学 2000/03/25
研究分野
社会学 -
研究課題
都市の社会-空間構造変動における経済的要因と文化的要因の関係 個人研究
大都市商業地域の更新・変容過程における若年自営業者層に関する社会学的研究 個人研究 本研究は、東京都台東区南部「徒蔵」(御徒町?蔵前間)において2000年代後半から顕著となった、ファッション雑貨工業(ハンドバッグ、鞄、靴、革小物類、ジュエリー、アクセサリー等)における若年起業家の創業過程を対象とした。隅田川流域に集積するファッション雑貨工業では事業所数の減少が続いているにもかかわらず、この地域では従来とは異なる業態の事業所(クリエイターと呼ばれることもある)の開業が進んでいる。本研究ではこれについて、2004年に開設された創業支援施設の卒業企業が、既存の社会的分業構造の中で新たな取引関係を作っていった過程として分析した。
東京・高円寺における中古衣料小売業集積に関する社会学的研究 個人研究
大学生の職業意識と求職行動
都市の資源循環をめぐる社会的担い手の研究??首都圏における故繊維産業の動向を中心に 個人研究 本研究は、リサイクル活動に関わる多様な担い手の中でも特に再生資源卸売業者に着目し、彼らが経済活動としてリサイクルを成り立たせていた社会的・経済的諸条件と、それが近年のリサイクル政策の進展の中でどのような位置づけにあるのかを中心的な関心としている。本年度は、東京都荒川区東日暮里地区における故繊維産業集積地を主な対象とし、繊維製品のリサイクルに携わってきた故繊維業者について調査を進めた。 この調査では、撰分業者、ウエス製造業者、元繊維屑問屋、元裁落業者など、複数の故繊維業者に対する継続的な聞き取り調査を重ね、各事業所の創業・事業継承・転廃業の経緯、取り扱い品目の詳細とその移り変わり、かつての流通経路・分業構造・取引慣行などについて出来る限り実態に即した把握を目指した。それを通じて、かつて故繊維産業が東日暮里地区において多数の業者が緻密な分業構造を形成しながらひとつの産業集団として機能していたことを確認し、それが再生羊毛やウエスなどに対する豊かな需要と、都市の浮動的労働者層によって担われていた独特の廃品回収機構を存立条件としていたことを明らかにした。
経歴
2020/04/01 ~ 2022/03/31 早稲田大学 文化構想学部 非常勤講師
2019/04/01 ~ 2020/03/31 慶應義塾大学 文学部 非常勤講師
2014/04/01 ~ 現在 立教大学 社会学部 非常勤講師
2013/04/01 ~ 現在 明治大学 経営学部 非常勤講師
2011/04/01 ~ 2013/03/31 早稲田大学 文化構想学部 非常勤講師
全て表示する(14件)
2011/04/01 ~ 現在 玉川大学 リベラルアーツ学部 准教授
2007/04/01 ~ 2011/03/31 玉川大学 リベラルアーツ学部 助教
2007/04/01 ~ 2008/03/31 明治大学 経営学部 非常勤講師
2005/04/01 ~ 2007/03/31 玉川大学 文学部 専任講師
2005/04/01 ~ 2006/03/31 早稲田大学 第一文学部 非常勤講師
2005/04/01 ~ 2007/03/31 立教大学 社会学部 非常勤講師
2004/04/01 ~ 2005/03/31 玉川大学 文学部 非常勤講師
2003/04/01 ~ 2006/03/31 学習院女子大学 国際文化交流学部 非常勤講師
2002/04/01 ~ 2005/03/31 早稲田大学 第一文学部 助手
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出身大学院
早稲田大学 社会学専攻 単位取得満期退学 2005/03/31
出身大学
早稲田大学 文学部 哲学科 社会学専修 1998/03/25
教育に関する資格・免許
専門社会調査士 2012/10/01
研究者活動データ
所属学会
日本社会学会
日本都市学会
地域社会学会
日本都市社会学会
関東都市学会
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早稲田社会学会
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委員歴
 
受賞学術賞
 
研究業績(論文)
レポート作成過程へのディベートの導入 : 玉川大学リベラルアーツ学部「一年次セミナー」での試み 玉川大学教師教育リサーチセンター年報 下村恭広 2016/07
都心製造業集積地域の文化的生産 : 東京都台東区における「モノづくりのマチづくり」 日本都市社会学会年報 下村恭広 2015
近代東京の都市空間形成過程における再生資源卸売業 関東都市学会年報 下村恭広 2011
東京・高円寺における古着小売店の集積 : 大都市商業地域の更新における若年自営業者 日本都市社会学会年報 下村恭広 2011
社会空間の重層性 : 地理的スケールの概念化 地域社会学年報 下村恭広 2002/05
全て表示する(8件)
旧産炭地の地域変動 : 北海道夕張市における地域開発と社会運動 関東都市学会年報 小川裕文・下村恭広 2002/05
スケール再編としてのグローバリゼーション 関東都市学会年報 下村恭広 2001/05
社会空間の重層的構造 : 「スケール-領域」概念の再検討 下村恭広 2000
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研究業績(Misc)
書評 金善美著『隅田川・向島のエスノグラフィー──「下町らしさ」のパラドックスを生きる』(晃洋書房 2018年) 下村恭広 地域社会学会年報 31 90 ~ 91 2019
スモールビジネスによるリノベーション 下村恭広 地域社会学会会報 207 5 ~ 10 2018/03/20
領域横断的な「場」づくりによる学際性の実践的研究 : リベラルアーツ的知への挑戦 佐藤 由紀 , 下村 恭広 玉川大学リベラルアーツ学部研究紀要 11 41 ~ 49 2018/03/15
特集1解題 バブル期の都市問題とジェントリフィケーション:なぜ「地上げ」は「ジェントリフィケーション」と呼ばれなかったのか 下村恭広・五十嵐泰正 日本都市社会学会年報 35 1 ~ 4 2017/09
書評 三浦展・藤村龍至・南後由和著『商業空間は何の夢を見たか:1960~2010年代の都市と建築』(平凡社、2016年) 下村恭広 日本都市社会学会年報 35 185 ~ 187 2017/09
全て表示する(22件)
書評 三浦倫平著『「共生」の都市社会学:下北沢再開発問題のなかで考える』(新曜社、 2016年) 下村恭広 社会と調査 19 108 2017/09
新しい商業地における老朽建造物の審美化 下村恭広 年報社会学論集 30 27 ~ 38 2017/08
ストリート・リノベーションの美学――都市空間へのまなざしに着目して 下村恭広 日本都市学会年報 49 351 ~ 360 2016
市の都市論 ――2015年度春季大会シンポジウム解題 下村恭広 関東都市学会年報 17 53 ~ 57 2016
特集解題 都市空間の再編とジェントリフィケーション 下村恭広 日本都市社会学会年報 34 40 ~ 43 2016
大学生の職業意識と求職行動(リベラルアーツ学部共同研究報告要旨) 網野公一・小山雄一郎・下村恭広 玉川大学学術研究所紀要 16 105 2011
リベラルアーツ学部学生の職業意識 下村恭広 父母会報 90 46 ~ 47 2010
調査報告 リベラルアーツ学部新入生における卒業後進路・就職に関する意識と行動 下村恭広 『論叢』(玉川大学リベラルアーツ学部紀要) 2 11 ~ 20 2009
身を守るための職業教育 下村恭広 玉川通信 2009年2月号 2009
On Demand Education Report 4 リベラルアーツ学部「静岡研修」 下村恭広 全人 731 20 ~ 21 2009
Book Review ケヴィン・リンチ『廃棄の文化誌』 下村恭広 全人 717 27 2008
書評 ドロレス・ハイデン『場所の力』 下村恭広 地域社会学年報 15 257 ~ 258 2003
国家の領土性の変容と空間的想像力 下村恭広 月刊地理 47 7 106 ~ 112 2002
都市・地域社会研究における空間概念 下村恭広 早稲田大学大学院文学研究科紀要 47 1 95 ~ 102 2002
グローバリゼーション、ローカリティ、空間性 下村恭広 地域社会学年報 13 210 ~ 215 2001
空間のフェティシズム 下村恭広 ソシオロジカル・ペーパーズ 9 51 ~ 70 2000
都市社会構造論における空間と社会 下村恭広 ソシオロジカル・ペーパーズ 8 50 ~ 66 1999
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研究業績(著書)
「大学と都市空間??玉川学の都市論に向けて」八木橋伸浩編『玉川学の構築と展開に関する実践的研究』 玉川大学リベラルアーツ学部 2016/03/24 共著
『ものづくりが育つ街??東京都台東区におけるファッション雑貨工業と地域社会』(玉川大学リベラルアーツ学部2012年度-13年度社会調査実習報告書) 玉川大学リベラルアーツ学部 2014/03 監修
「都市空間形成の原理」玉野和志・浅川達人編著『東京大都市圏の空間形成とコミュニティ』 古今書院 2009/06 共著
「不動産資本による郊外地区の空間形成」玉野和志・浅川達人編著『東京大都市圏の空間形成とコミュニティ』 古今書院 2009/06 共著
『キーワードで学ぶ知の連関:リベラルアーツ入門』 玉川大学出版部 2007 共著
全て表示する(6件)
ピッパ・ノリス「ソーシャル・キャピタルと情報通信技術」宮川公男・大守隆編『ソーシャル・キャピタル』 東洋経済新報社 2004/09 単訳
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研究業績(講演・口頭発表・ポスター等)
東京下町におけるスモールビジネスとリノベーション 地域社会学会 第4回研究例会 2018/02/11
都市研究におけるリノベーションをめぐる問題圏 関東都市学会研究例会 2017/09/17
ディベートから論文執筆へ : 大学初年次教育におけるレポート指導の実践 第12回神奈川大学高大連携協議フォーラム 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて 2017/08/04
新規開業者による場所のリノベーション : 東京・下町の事例から 第64回関東社会学会大会 テーマ部会A「現代都市における〈場所性〉・再考」 2016/06/05
ストリート・リノベーションの審美的側面に関する考察 日本都市学会第62回大会 2015/11/01
全て表示する(12件)
ストリート・リノベーションの景観論 日本景観フォーラム 第48回景観セミナー 2015/07/21
「市(いち)」の都市論??仮設的社会空間の創造力 関東都市学会研究例会 2015/03/14
大都市製造業集積地域における文化的生産??東京都台東区における「モノづくりのマチづくり」を事例として 日本都市学会第61回大会 2014/10/26
「クリエイター」の地域定着過程と都市空間再編??台東デザイナーズビレッジの創業支援事業を事例として 日本都市社会学会第32回大会 2014/09/11
大都市零細工業の変容と都市空間??東京都台東区のファッション雑貨工業を事例として 地域社会学会第39回大会 2014/05/10
スモールビジネスが育つ街??産業・労働研究と都市研究の交わる問題領域で「街の起業家」について考える 関東都市学会研究例会 2012/03/17
東京・高円寺における中古衣料小売業の集積 日本都市社会学会第28回大会 2010/09/11
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研究業績(その他)
 
研究業績(特許)
 
海外出張
 
海外研究活動
 
特別研究学生受入
 
教育・社会活動データ
担当経験のある科目(Researchmap表示用)
 
担当授業科目(通学課程)
2024 1 社会学 月曜日 56 学科科目 講義 LA 38
2024 1 社会学 月曜日 56 学科科目 講義 LA 13
2024 1 リベラルアーツセミナー III 火曜日 34 学科科目 演習 LA 10
2024 1 リベラルアーツセミナー IA 火曜日 56 学科科目 演習 LA 10
2024 1 社会調査実習 II 水曜日 34 学科科目 演習 LA 22
全て表示する(61件)
2024 1 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 26
2024 1 ブリッジ講座 B 木曜日 12 学科科目 講義 LA 27
2024 1 二年次セミナー 201 木曜日 56 学科科目 講義 LA 28
2024 1 二年次セミナー 201 木曜日 56 学科科目 講義 LA 1
2024 1 リベラルアーツ総合研究 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 88
2024 2 リベラルアーツプロジェクト 0 学科科目 演習 LA 10
2024 2 社会学 月曜日 34 学科科目 講義 LA 49
2024 2 社会学 月曜日 34 学科科目 講義 LA 14
2024 2 リベラルアーツセミナー IV 火曜日 34 学科科目 演習 LA 10
2024 2 リベラルアーツセミナー IIA 火曜日 56 学科科目 演習 LA 10
2024 2 クロスフィールズ研究 水曜日 78 学科科目 講義 LA 98
2024 2 二年次セミナー 202 木曜日 56 学科科目 講義 LA 28
2024 2 二年次セミナー 202 木曜日 56 学科科目 講義 LA 1
2024 2 リベラルアーツ総合研究 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 81
2023 1 リベラルアーツプロジェクト 0 学科科目 演習 LA 1
2023 1 社会学 月曜日 34 学科科目 講義 LA 31
2023 1 社会学 月曜日 34 学科科目 講義 LA 15
2023 1 リベラルアーツセミナー III 火曜日 34 学科科目 演習 LA 9
2023 1 リベラルアーツセミナー IA 火曜日 56 学科科目 演習 LA 11
2023 1 社会学 水曜日 34 学科科目 講義 LA 59
2023 1 二年次セミナー 201 木曜日 56 学科科目 講義 LA 31
2023 1 ブリッジ講座 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 100
2023 1 ブリッジ講座 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 5
2023 1 ブリッジ講座 B 木曜日 78 学科科目 講義 LA 1
2023 1 ブリッジ講座 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 1
2023 1 リベラルアーツ総合研究 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 87
2023 2 リベラルアーツプロジェクト 0 学科科目 演習 LA 10
2023 2 社会調査実習 I 月曜日 56 学科科目 演習 LA 23
2023 2 リベラルアーツセミナー IV 火曜日 34 学科科目 演習 LA 9
2023 2 リベラルアーツセミナー IIA 火曜日 56 学科科目 演習 LA 11
2023 2 文献講読 B 水曜日 34 学科科目 演習 LA 21
2023 2 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 65
2023 2 ブリッジ講座 B 木曜日 12 学科科目 講義 LA 4
2023 2 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 3
2023 2 ブリッジ講座 B 木曜日 12 学科科目 講義 LA 13
2023 2 二年次セミナー 202 木曜日 56 学科科目 講義 LA 31
2023 2 リベラルアーツ総合研究 A 木曜日 78 学科科目 講義 LA 86
2022 1 社会調査実習 II 月曜日 910 学科科目 演習 LA 8
2022 1 リベラルアーツセミナー IA 火曜日 56 学科科目 演習 LA 9
2022 1 リベラルアーツセミナー III 火曜日 78 学科科目 演習 LA 10
2022 1 社会学 水曜日 34 学科科目 講義 LA 32
2022 1 社会学 水曜日 34 学科科目 講義 LA 1
2022 1 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 130
2022 1 ブリッジ講座 B 木曜日 12 学科科目 講義 LA 11
2022 1 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 1
2022 1 二年次セミナー 201 木曜日 56 学科科目 講義 LA 28
2022 2 リベラルアーツプロジェクト 0 学科科目 演習 LA 10
2022 2 社会学 月曜日 56 学科科目 講義 LA 53
2022 2 リベラルアーツセミナー IV 火曜日 34 学科科目 演習 LA 10
2022 2 リベラルアーツセミナー IIA 火曜日 56 学科科目 演習 LA 9
2022 2 文献講読 B 水曜日 34 学科科目 演習 LA 16
2022 2 文献講読 B 水曜日 34 学科科目 演習 LA 1
2022 2 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 45
2022 2 ブリッジ講座 B 木曜日 12 学科科目 講義 LA 17
2022 2 ブリッジ講座 A 木曜日 12 学科科目 講義 LA 1
2022 2 二年次セミナー 202 木曜日 56 学科科目 講義 LA 27
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担当授業科目(通信教育課程)
 
その他授業
2018 その他 世田谷学園高等学校出張講義「誰が大学に進学するのか? 身近な経験を社会学でとらえる」 世田谷学園高等学校2年生
2010 教育活動運営等 リベラルアーツ学部 ブリッジ講座「人間とクスリ」 学部学生・高校生
2009 教育活動運営等 リベラルアーツ学部 ブリッジ講座「女性」 学部学生・高校生
2008 教育活動運営等 リベラルアーツ学部 ブリッジ講座「都市」 学部学生・高校生
教育の工夫・教科書・その他特記事項
2024 【クロスフィールズ研究】企画、コース設計、実施: ◆ 「クロスフィールズ研究」は新カリキュラムにより令和5年度に初めて開講された科目で、あるテーマについて、リベラルアーツ学部の複数のフィールドの視点からアプローチし、各フィールドの理論、研究方法、研究事例の相互作用を通じてどのような知見やヴィジョンが見いだされるかを検討する。令和5年度秋学期には、哲学を専門とする中山剛史教授と共同で、「現代社会における自己喪失」をテーマに、哲学(Human Field)と社会学(Society Field)の両面からの接近を試みた。 ◆ 企画とコース設計にあたっては、中山教授と入念な打ち合わせを重ねた。めいめい好き勝手な内容での講義ではなく、各回が有機的に連関し、それが学生にも分かるような設計をこころがけた。その結果として、全体をコースガイダンス、前半7回、後半7回に分け、前半後半でひとり3回ずつ講義を担当し、前半後半最後の1回をまとめの回として、対談と質疑応答に充てることにした。 ◆ 具体的な内容として、前半「現代社会における労働と疎外」では現代日本社会における労働問題を紹介し、これを資本主義社会における労働の疎外をめぐる観点から分析する。また後半「自己喪失とその克服」では、大衆社会と植民地主義に焦点を当て、それが不可避的に引き起こしてきた自己喪失とその克服の可能性について考察する。 ◆ また授業運用にあたっては、毎回最後の15分を用いて、講義を担当しなかった教員からの論点整理と質問を行い、また学生からの質問を促した。さらに、中間・期末レポートの論題についても、哲学と社会学の双方の視点を交差させて考えられるよう、詳細なガイドを付すなどの工夫を試みた。
2023 【Japan Studies Overseas A/B/C】企画と実施 : ◆ Japan Studies Overseasは、体験型学修による国際的視点と日本文化理解を統合した授業として、令和元年度に企画・構想され、令和3年度より実施されるに至った。 ◆ 令和4年度は梶川祥世教授との共同分担で、「台湾ではなぜリノベーションが盛んに行われているのか? その背景は何か?」というテーマで実施した。台湾では、建物や場所と結びついた記憶を積極的にとどめておこうとする、際立った背景として、1990年代以降に民主化が進むことで、歴史や記憶の捉えなおしが重大な課題となったことがある。この点を特に掘り下げられるよう、事前講義とフィールドスタディとの照応を前年度よりも緊密化させた。 事前講義の最大の要所は、民主化が台湾ナショナリズムをもたらしている経緯を理解し、それとあわせて、その過程が首都・台北の都市空間に視覚的に表現されているのを知ることである。 ◆ 現地では、老朽建造物の再生プロジェクトの現場が複数同時展開する地区を集中的に歩いて観察した。この街歩きでは、建築をそれ単体で「鑑賞」することは目的ではない。対象を空間的かつ時間的な文脈とつなげつつ観察することを求めている。そのために必要なのは、目の前の風景や建物を、地図を適宜参照し、都市の空間構造に位置づけて把握する発想である。そのため事前講義では台北の都市空間構造について、その市街地の形成過程に即してごく簡略に図式化して示した(次頁「台北の市街地の成り立ち」)。現地でも一日目と二日目には、見学ポイントを移るたびに、その場所の都市空間構造上の位置づけについて確認し解説した。 2023/04/01
2023 【二年次セミナー】旧カリキュラムの総括とコース再設計: ◆ 二年次セミナーは二年生の担任6クラス(定員30名前後)で編制された通年の必修科目で、初年次教育(一年次セミナーなど)と3,4年のゼミとの橋渡しとして位置づけられる。2018年のカリキュラム改定に合わせて、運用が始まった。当初より、(1)学術的な文章を読み解く機会の提供、ならびに(2)メジャー選択、ゼミ選択、卒業後の進路選択に関わる情報の提供、の2点を主軸とした授業内容となっている。令和4年度は担当する各先生とともに、次年度より新カリキュラムに移行するのに伴い、これまでの総括とコースの再設計を実施した。 ◆ これまでの総括として、二年次セミナーの授業運営において恒常的に存在する困難を整理した。具体的には以下の点である。 (1)二年次セミナーの授業内容は、担当教員が専攻する学術領域からは遠い。それでも自分にとってなじみの薄いテーマでリーディングのテキストを選定し、短期間でそれを吟味している。 (2)二年次セミナーは必修科目のため、授業内容そのものへの期待や意欲を喚起しにくい。さらに一年次のクラスとは異なり、学生間の情緒的連帯もあてにできない。その結果、受講生の授業に対するコミットメントは常に抑制され、志気が低位平準化していく傾向にある。 (3)ゼミとは異なり、クラスの人数が30人程度であるため、必ずしもひとりひとりに目配せした指導ができるわけではない。 ◆ このような制約の中で通年の運用を成り立たせるために、担当者間では年度初めから定期的な情報交換が繰り返され、これに基づき、コース設計、テキスト選定、事前課題の内容、各回の運営、成績評価といった運用全般の標準化が年々進んでいる。 ◆ 次年度からの実施においては、コースの基本構造を維持しつつも、その運用体制の見直しを決めた。具体的には運用の標準化を緩和し、リーディングの授業を選択制を導入し、担当教員の裁量度の高い授業内容の実現を試みていくことにした。
2022 【Japan Studies Overseas A/B/C】企画と実施 : ◆ Japan Studies Overseasは、体験型学修による国際的視点と日本文化理解を統合した授業として、令和元年度に企画・構想された。しかし新型コロナの影響により、実施は令和3年度に持ち越された。 ◆ 令和3年度は永井悦子教授との共同分担で、台北と東京における都市空間の構造再編をテーマとした。ここで都市空間の構造再編を問うのは、脱工業化やグローバル化により都市空間にいかなる変化が現れるのか検討することであり、特に両都市の特質や形成過程の違いを踏まえて考察しようとするものである。特に、現代の両都市で進む老朽建造物の利活用(リノベーション)の比較を糸口としながら、それを都市の構造的把握と歴史的理解につなげることを試みた。 ◆ 授業日程は事前指導、フィールドワーク、事後指導により構成される。事前指導は2月から毎週水曜日の午後5限から8限を用いて行われ、主にテキストに基づく予習と講義により、台湾についての基礎知識を学んだ。その主軸としたのは、台湾の民主化がどこからどこへと向かう動きであるかの理解である。民主化は、中国としてではなく台湾としての過去の想起を可能にし、それゆえに近代建築が文化遺産として再発見され認定されるきっかけとなったからだ。 ◆ この科目で最も重要な作業となるフィールドワークは東京と台北で、街歩きとして実施した。いずれも、テーマに即して老朽建造物の再生プロジェクトの現場が複数同時展開する地区を集中的に歩いて観察した。今回採用された街歩きの方法は、歩くことを通じて観察主体を集団的に構築する試みである。建造物をそれ単体で捉えるのではなく、空間的かつ時間的な文脈 とつなげつつ観察するには、都市の空間構造における位置づけを地図などで可視化して把握し、その場所のある徒歩圏規模の街区を実際に歩く経験となるようこころがけた。 2022/04/01
2021 【一年次セミナー101】 インタビュー・プロジェクト「一冊の本をめぐる対話」の企画と実施: ◆新型コロナウイルスの影響により、2021年度の一年次セミナーでも、以前実施していたような宿泊型の研修(箱根研修)の実施は見送られた。そこで、その代替として、一冊の本に関するインタビューという体裁で学部教員へのインタビュー・プロジェクトをグループワークとして企画・実施した。 ◆インタビュー・プロジェクトの実施手順は以下の通りである。 (1)先生方に「新入生にお勧めの一冊」を選んでいただく。 (2)学生にインタビュー対象を選ぶための教員リスト(=ブックリスト)を提示し、事前に検討してもらう。各班でインタビュー対象の希望を選んで提出、全体で調整の上対象者を確定する。 (3)インタビュー対象者が決まったら、その教員が勧めている本を各自で購入して読む。読んで得られた知見、改めて生じた疑問を書き出し、さらに教員への質問案を疑問文で作成する。 (4)グループワークで感想や疑問を交換し、最も重要な疑問を明確化し、それを明らかにするための複数の質問を作成する。 (5)事前準備を計画書にまとめ、アポ取りに入る。 ◆このインタビュー・プロジェクトの意義は次のようにまとめられる。 (1)一冊の本についてのインタビューを計画・実施する過程で、ひとりで読むよりもより多角的で深い読書を体験できる。簡便な読書会の体験ともいえる。 (2)本が指定されることで、事前準備の範囲が明確になる。各学生にとって何をどこまでやればよいのか、具体的で分かりやすい。それに応じて、インタビューで何を得られたのかも明確になる。 (3)本が指定されることで、聞き手と話し手とで対話の論点や文脈も明確になるので、インタビューの難易度が下がる。 2021/04/01
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2019 【Japan Studies Overseas A/B/C】企画とコース設計 : ◆ 平成30年度学部等改革推進制度の一環として、体験型学修による国際的視点と日本文化理解を融合させた授業「Japan Studies Overseas A/B/C」(リベラルアーツ学部開講US科目)を開発した。これは、当学部のディプロマポリシーである「領域横断的学習」と「複合的な視野の育成」を実現するため、分野の異なる複数の教員が共同運営し、台湾での現地調査を前提とする実習型科目である。 ◆ 具体的な内容としては、都市空間変動の国際比較という角度から台湾社会やその文化の特性についての理解を深めることを目的とした。しかしここでは、単に台湾についての見聞を深めるにとどまらない射程を視野に入れた。近現代の台湾社会や文化と向き合うことは、同時代の日本について、自国だけを見ていては得られないような視点から再検討する姿勢を求められることでもある。 ◆ この授業は以下の三つのパートで構成される。 (1) 事前授業では台湾についての基礎情報と台北市の都市構造についての理解を深めるとともに、東京を対象とした街歩きを実施し、都市空間を対象とする観察の技法を身に着ける。 (2) 現地ではフィールドワークに二日、そのまとめに一日を充てる。フィールドワークの初日は教員による引率、二日目は地域を限定し、学生主体の街歩きを実施する。フィールドワークのまとめは、手書きによる簡単なマップ作成と写真に基づく口頭報告とする。 (3) 事後授業では、マップの清書と東京との比較考察を加えたレポートの作成を指導する。 ◆ 令和元年度末(2020年2月~3月)での実施を想定していたが、新型コロナの影響により予定通りの実施はできず、本格実施は令和3年度に持ち越された。 2019/04/01
2019 【二年次セミナー202】企業研究のグループワークの設計: ◆ 二年次セミナーは二年生の担任6クラス(定員30名前後)で編制された通年の必修科目で、秋学期の前半はキャリア教育の一環として、企業研究を実施している。この企業研究について、(1)東洋経済新報社『就職四季報』の活用と、(2)各クラスで実施するグループワークの標準設計を実施した。 ◆ 『就職四季報』は東洋経済新報社から年1回発行されている書籍で、各業界の主な会社について、待遇の実情を判断するための多数の情報が網羅的に掲載されている。これについて見るべき数字として、採用人数、採用実績校、3年後離職率への注目を促す。また比較の基準を提示したうえで、夏休みの課題として、「おすすめの企業」の候補の選出を課す。 ◆ 上記夏季課題を踏まえ、秋学期の前半では「(リベラルアーツ学部の就活生に)おすすめの企業」を選び、コスモス祭のポスターを作成するグループワークを実施する。グループワークで中心となる作業は、公開データによる同業他社との比較である。企業研究では一社単体だけ見るのではなく、同業他社との比較を行ってこそ、得られる気づきは大きい。 ◆ グループワークはまず4~5人ほどの班を編制し、各自の夏季課題から1社を選び、班で研究する企業を決める。そのうえで企業研究の作業工程を労働調査、業績調査、商品調査の三つに分けて調査項目を明示し、各班での担当者を決めてもらう。 ◆ 調査結果は成績評価につながる課題としてBlackboard経由で提出させ、作業の進捗を担当教員が管理できるようにしている。班長については、これらの調査結果をポスターにまとめることで課題とする。 ◆ このグループワークで重視しているのは、誰でもアクセスできる公開データを収集し、加工し、意味のある情報にまとめる過程の経験である。特に、企業のホームページにあるIR情報(投資家向け広報)に注意を促し、ここに記載されている決算短信や有価証券報告書の活用に挑戦してもらう。これについてはより専門的な知識を補うため、秋学期開始時の二年生研修行事で、外部講師から手ほどきを受けている。
2018 【二年次セミナー】コース設計と実施: ◆ 二年次セミナーは二年生の担任6クラス(定員30名前後)で編制された通年の必修科目で、初年次教育(一年次セミナーなど)と3,4年のゼミとの橋渡しとして位置づけられる。2018年度より、新しいカリキュラムの学年が2年生に進級するのに合わせて、運用が始まった。 ◆ 2017年度までの2年生の担任クラスは、キャリアセミナーI/IIを実施してきた。これはキャリア教育を主眼とした授業で、担任教員の裁量に任されているクラス別の授業と、学年全体でなされた講演を組み合わせて実施されていた。この枠組みを継続しながらも、二年次セミナーでは、アカデミック・スキルの一環としてのリーディングと、キャリア教育的要素とを組み合わせたコースを設計した。 2018/04/01
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発表・講演
2020 学内向け 体験型学修による国際的視点と日本文化理解を融合させた授業の開発
引率・実習
2023 学生引率 Japan Studies Overseas 台北フィールドスタディ 2年生・3年生 7 2024/03/01 ~ 2024/03/05
2022 学生引率 Japan Studies Overseas 台北フィールドスタディ 2年生・3年生 6 2023/03/06 ~ 2023/03/11
課外活動等
2010 学内における委員会活動及び各種運営活動担当 キャリア・就職指導委員会
2008 学内における委員会活動及び各種運営活動担当 キャリア・就職指導委員会
2008 学内における委員会活動及び各種運営活動担当 キャリア・就職指導委員会
2007 学内における委員会活動及び各種運営活動担当 キャリア・就職指導委員会
社会活動
 
社会貢献活動
 
芸術・スポーツ業績