『夜の学校』は劇作家、演出家、エッセイスト、如月小春(1956-2000)による戯曲で、1992年に下北沢ザ・スズナリで初演された名作です。今回は当初から無観客での収録を前提としたため、思い切って新スタジオの魅力を余すところなく紹介することも盛り込んだ演出になっています。1台カメラがドラマを追いかけるノーカットのロングショットで撮影したので、舞台ともテレビドラマとも異なる独特の雰囲気を持つ作品に仕上がりました。
また出演している4年生は卒業式を終え、まさに大学生活最後の締めくくりとして舞台に立ってくれました。
残しておきたいのに徐々に薄れていく思い出。消したいのにどうしても消えない記憶。卒業シーズンという未来に向けて羽ばたいて行く今、まさにこの瞬間の身体でしか演じられない舞台をどうぞお楽しみください。