マーケティングの考え方は観光の領域にも長く適用されており,最近までに「デスティネーション・マーケティング」「プレイス・ブランディング」「DMO」「デジタル・マーケティング」など,さまざまな領域の研究が盛んに行われてきた. 2019年12月に発生した新型コロナウイルス,さらには3年以上のコロナ禍を経て,観光マーケティングを取り巻く状況は大きく変わったと考えられる.生活者の旅行に対する意識・価値観,行動の仕方が変化したほか,観光場面におけるデジタル化が一気に進んだ様相もある.また,自然環境や地元住民に配慮した持続可能なツーリズム,SDGs, ESGに対する関心が高まりつつある.その中で企業や地域はマーケティング活動をどのように展開していくのか,その動向が注目されている. このような状況の変化を踏まえた上で本シンポジウムでは,アカデミックな観光マーケティングの研究はどのような取り組みをしているのかについて,現状の一端を参加者の皆様と共有する機会としたい.また,アカデミックな研究と実務との接続,コロナ禍とその後の観光マーケティングのあり方,今後の研究課題についても考えてみたい.
パネリスト:佐野楓先生,久保健治先生,崔瑛先生,屋宜智恵美先生,
コメンテーター:永井隼人先生,髙井典子先生