本研究は、メタ認知的戦略(計画、モニタリング、評価、内省)のトレーニングが、リンガ・フランカとしての英語(ELF)の授業において、日本の大学生の英語コミュニケーション能力をどのように向上させるかを調査するものである。本研究では、(1) 学生がELFを重視した課題に取り組む際に、どのようにメタ認知的戦略を活用しているか、および (2) これらの戦略が、学生の自信、自律性、ならびにELFコミュニケーションに対する態度にどのような影響を与えるかを探求する。方法論としては、ELFに重点を置いた英語コースにおいて、15週間にわたる教室ベースの質的調査を実施した。学生は学習の進捗を把握するために毎週振り返りを書き、教師はこれを分析して、メタ認知的意識とコミュニケーションの適応性の向上を追跡した。補足的なアンケート調査では、振り返りのプロセスに対する学生の認識や、ELFに対する態度の変化について調査した。
調査の結果、継続的な振り返りが、自己調整能力、異文化への感受性、および多様なコミュニケーションを管理する自信を育んだことが示された。学生たちは、ネイティブのような正確さを追求することから、言語的・文化的境界を越えた効果的で適応的なコミュニケーションを重視する姿勢へと、徐々に移行していった。