STEM分野における女性ロールモデル不足(鄭美沙, 2023)を解消していくために、日本における女子中高生のエンパワメントは喫緊の課題である。アメリカ大使館助成事業「Girls Unlimited Program」は、女子中高生が自分なりの夢や進路を描くヒントを得られるように、米国国務省人物交流プログラムの卒業生たちをメンターに迎えた教育プログラムである。本研究は、本プログラムに参加した女子中高生のアンケート結果をもとに、女子中高生の満足感や達成感を通してエンパワメントの成果を明らかにしていくことを目的とする。本プログラム2021-2024に参加した女子中高生へのアンケートの結果、98%が「満足」と回答した。「多様な経験や考え方、価値観に触れることができた」「視野を広げることができた」にしては約9割が、「自分なりの夢や進路を描くヒントを得ることができた」に対しては約7割が「とても当てはまる」と回答した。したがって、本プログラムは、女子中高生が満足感や達成感を実感し、自分なりの夢や進路を描くヒントを得たことでエンパワメントに貢献したと言える。研究の限界として、参加者は選考を経た志望動機の高い参加者であるため、結果を一般化することはできない。