授業「異文化理解と教育」は、多文化共生を目指す授業であるため、授業方法も学生相互の「学び合い」を重視する。特に、多様な児童生徒が増えている学校現場において、学習者同士の関係づくりは学ぶコンテンツと同様に大切である。アクティブ・ラーニングにおいても、グループ学修および活動は能動的な学修を促す学習形態と言える。
しかし、自由着席を基本とする大学授業では、えてして、繋がりのある者同士で座り、更に一度座った席に次週以降も座り続ける傾向が見られる。また、日本の大学では男女で分かれて座っていることも多い。このように、学習者が自分と同じような特性を持つ人とグループになることを好むことについては、バークレイ他(2012)も指摘している。
グループ分けの方法やテクニックは色々と紹介されてはいるが(関田, 2007, バークレイ他, 2012)、一般的に既存のグループが既にある状態からスタートするものが多く、どのようにはじめのグループをつくるかについては言及されていない。
これらのことから、将来、多様な子ども達が学びあえる環境を提供できる授業者となれるように、履修した学生達自身が多様なクラスメイトと学び合う経験ができるグループ分けに着目した。そして、グループ分けおよびアイスブレイキングを促すツールとして、生き物や植物の写真をカードにした「Group Me!®」を開発し、授業で活用している実践例を紹介している。