『催馬楽』「更衣」攷―古典研究/教育における歌謡―
中田幸司
古典教育における「更衣(カウイ)」(こうい)は天皇の夫人として理解される傾向がある。一方で、衣を替える意義をもつ「更衣(コロモガヘ)」(ころもがえ)が平安朝に隆盛した『催馬楽』にはある。この詞章には愛しい相手に求める世界観がある。身分制度や年中行事から距離をおき、自/他の情を交えようとし往時の人はいかに表明したのか。そこには宮廷人による知識と脚色した詞章があると考えられる。 キーワード 催馬楽・更衣・和歌・古典教育・伊勢物語
『論叢』玉川大学文学部紀要
第六十三号
108(1)
95(14)
0286-8903