論文

基本情報

氏名 中嶋 真美
氏名(カナ) ナカジマ マミ
氏名(英語) NAKAJIMA Mami
所属 文学部 英語教育学科
職名 教授
researchmap研究者コード 6000019640
researchmap機関

題名

イノベーション普及理論からみる日本におけるLGBTツーリズムの浸透―同性婚デスティネーションとしての可能性に着目して―

単著・共著の別

単著

著者

中嶋 真美

担当区分

概要

本研究では、同性婚を社会的イノベーションとして捉え、E. M. ロジャースの**イノベーション普及理論(1990)**を用いて、日本における観光の現状を分析した。
新たな価値観やアイデアに基づく観光スタイルを創出・導入するためには、複雑性(complexity)、試行可能性(trialability)、および 観察可能性(observability) が重要な要素となる。同性婚に関連する観光商品は、依然としてこれらの点で課題を抱えているものの、本研究は、それらが新たな消費者層の開拓に有用であり、日本国内におけるLGBTツーリズムの普及過程において重要な入口(エントリーポイント)として機能していることを示している。さらに、アクター分析の結果、「イノベーター(innovators)」と「アーリーアダプター(early adopters)」が重要な役割を果たしていることが明らかになった。また、他の役割を担うアクターとの**価値共創(value co-creation)**がLGBTツーリズムの普及と一般化を加速させることから、観光関連アクターの数を増やすことの重要性も確認された。しかしながら、LGBTの消費者に対して、滞在期間中の「快適さ(comfort)」は十分には保証されていない。制度や商品を整備するだけでは不十分である。日本には現在、LGBTフレンドリーな観光を受け入れることができるよう、物理的側面と精神的側面の双方において、より柔軟な社会へと変革することが求められている。また、観光関連のアクターは、日本の同性婚デスティネーションとしての地位を向上させるために、多面的なイノベーションを採用しなければならない。さらに、多様な参入機会や接点を増やすことによって、LGBTに対する理解と情報発信を一層促進することが不可欠となる。こうした取り組みは、LGBTツーリズムが日本社会に浸透していくことにつながるだろう。
 

発表雑誌等の名称

『日本国際観光学会論文集』

出版社

日本国際観光学会

第29巻

開始ページ

25

終了ページ

34

発行又は発表の年月日

2022/03/31

査読の有無

有り

招待の有無

記述言語

日本語

掲載種別

研究論文(学術雑誌)

国際共著

国際・国内誌

ISSN

eISSN

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