玉川大学芸術学部では、2021年の学部改組に向けて、国内外の演劇実践教育機関のカリキュラムを調査・研究を行い、玉川の全人教育の元に国際社会で活躍できる新たな人材養成の方法の開発とカリキュラムを構築していく。
また、国内の演劇実践系大学とともに2013年に結成した東京演劇大学連盟が2016年度から実施して来た文化庁委託事業の高等教育機関における初期俳優教育システムの構築を目指した共同研究を継承、発展させ、少子化が進む時代の高等教育機関における演劇教育の有用性を示す指針として大きな成果をもたらすであろう。
玉川大学の大学生のほか演劇実践系5大学の該当学年の学生たちに向けて年数回の演技の基礎的な授業を模したワークショップを実施し、学生たちの進度や傾向の相違点を調査することで、本学および演劇実践系大学が、日本国内外において独自性のあるカリキュラム作成に必要な要素を見出すことが出来た。また、実績ある海外の演劇大学の実例を、実践的かつ具体的に検証した。現代社会における演劇の社会的役割を見定めるとともに、この成果を広く学内外にアピールすることは、本学の、ひいては国際社会における日本の未来の演劇教育につながる大きな成果を生むことが期待できるといえよう。本誌はその研究成果とシンポジウムを掲載した記録集である。