玉川の全人教育の根幹の一角をなす学校劇の起源を精査することで、 小原國芳が学校劇の実践において想定していたもの、 上演を通して教育思想に演劇がどのように影響を及ぼしていったのかを検証する研究が必要である。
広島高等師範学校付属小学校時代の「学校劇」の分析と検証を中心としつつ、 同時にその後に続く学校劇の系譜を体型的にまとめ、次世代の学校劇研究の礎となる研究を以下のように実施したい。
①広島高等師範学校付属小学校での学校劇草創、『天の岩戸』周辺と上演空間の分析、復元実験および再現上演の試み
②アーカイブ資料作成(学校劇史のための聞き取り事業)とシンポジウム、記録集の編纂
学校劇の初源的な理念と実践を見つめ直し、玉川における表現教育、演劇教育のあり方を客観的、 かつ多角的に比較 ・検証してアーカイブ化するとともに、今後の具体的なカリキュラム構築に活かすことができるか検討する。
そのために必要とされうる要素の抽出を、 併催する研究会において議論し検証する。成果報告として 9 月に行う文献調査、資料収集の成果を 10 月の研究集会にて報告するとともに、『天の岩戸』の再現上演に取り組む。2月にはシンポジウムとともに復元実験と再現上演を試み、報告を記録集にまとめる。