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近年の研究では、英語教師のアイデンティティを多重かつ流動的なものと捉える傾向が強まり、教師としてのアイデンティティの葛藤を乗り越える上での主体性の役割が強調されている(例:Tajeddin & Yazan, 2024)。しかし、こうしたプロセスが時間軸に沿ってどのように展開されるかを検証した研究は少ない。本研究はこの空白を埋めるため、主に半構造化インタビューを通じて、日本の大学で非常勤講師として初期キャリア段階にある英語教師1名のアイデンティティ構築を2年間にわたり追跡調査した。生態学的視点を採用し、本研究では、アイデンティティをミクロ(個人)、メゾ(組織)、マクロ(社会)レベルにおける緊張、主体性、ウェルビーイング、投資、専門的成長の動的相互関係を通じて形成されるものとして理論化する(De Costa & Norton, 2017)。分析の次元としてクロノ(時間)を前面に押し出すことで、本研究は、教師の蓄積された経験と知識が、いかに主体性の再構築、ウェルビーイングの向上、教師としてのアイデンティティの再形成を促進するかを明らかにする。最後に、語学教師の専門的成長および今後の研究への示唆について論じる。 |